本書はこのゴルゴ13をスーパービジネスマンとして紹介しています。
ご存知のとおり、ゴルゴ13のビジネスは、いわゆる「殺し屋」です。
この殺し屋の仕事術をビジネスとして表現しているところが、この本のオモシロイところです。
ですので、一般的なビジネス書が飽きてしまったビジネスマンにオススメの本です。
まず、本書ではビジネスマンを4つのカテゴリーに分類して、それぞれのカテゴリーには仕事哲学に次の法則があると言っています。
- 秀才の法則
- 凡人の法則
- バカの法則
- ゴルゴの法則
本書では、「報酬」「顧客」「ビジネスツール」など35個のお題について、この4つのカテゴリーに属するビジネスマンがどのような行動をとるかを述べています。
例えば、「ビジネスツール」の項では、
- 秀才→道具を使いこなす。
- 凡人→道具に使われている
- バカ→使えもしないのに新商品にすぐ飛びつく
- すべての道具を自分で選び、改造して長持ちさせる
として、秀才・凡人・バカ・ゴルゴがどのような行動を取るのかを説明しています。この本の秀逸なところは、ゴルゴに関しては、全てコミックの中からストーリーを引用しているところです。
私が特に、オモシロイと思ったのが、「健康法」の項です。
ゴルゴの健康に対する哲学は、「金も時間も危険も惜しまない。」
と表現しています。
その例として、第150話「PRIVATE TIME」では、健康診断専用の治療船を手配し、4人の医師の精密検査を受けたそうです。
そんな奴いるか! という感じですが、、
この本の読み方としては、ゴルゴの行動のところは笑って読みすすめて、他の秀才・凡人・バカの行動をきちんと読んでいくのがよいかと思います。
著者は、「漆田公一&デューク東郷研究所」となっていて、この「デューク東郷研究所」というのがよくわからない、、、
ゴルゴ13を読んでいない人にも楽しんで読んでもらえると思いますが、ゴルゴ13を愛読している人は興奮して読み進んでもらえそうな一冊です。