人生の羅針盤

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睡眠時無呼吸症候群の治療体験談①

  • よく眠れない。
  • 朝起きたとき、既に疲れている。
  • 仕事中に眠くて起きていられない。

これらは全て、睡眠時無呼吸症候群の典型的な症状です。皆さんは睡眠のことで悩んでいませんか?前回のBlogでお伝えしましたが、私は40歳のときに「睡眠時無呼吸症候群」と診断され、以後治療に取り組んできました。当初は、C-PAPと呼ばれる睡眠時に鼻から酸素を送り込む装置を付けて就寝していましたが、現在では、医師の許可を得て、マウスピースの装着のみで就寝しています。今回は、「睡眠時無呼吸症候群」とはどのような病気で、どのような治療が必要になるのかについて情報を共有させて頂きたいと思います。

参考記事

rashinban.hatenablog.jp

大事故につながる「睡眠時無呼吸症候群

皆さんは、運転中についウトウトしてしまい、「ハッ!」としたことはありませんか?「ハッ!」としただけで終わればいいのですが、これが大事故につながったら取り返しがつきません。「睡眠時無呼吸症候群」は、いろんな大事故を引き起こす要因分子となりえます。過去に起きた大事故としては、旧ソ連チェルノブイリ原発事故やアメリカのスペースシャトルチェレンジャー号の爆発事故は、担当者が「睡眠時無呼吸症候群」にかかっていたことが原因であると言われています。現代はちょっとした不注意が大事故につながる社会です。このような事故を未然に防ぐためにも「睡眠時無呼吸症候群」の治療は不可欠といえます。

睡眠時無呼吸症候群」の治療の流れ

睡眠時無呼吸症候群が疑われたら、まず、専門医療機関で検査を受けることをオススメします。医療機関の受診・検査・治療の流れは次のとおりです。

  1. 医療機関を受診します。
  2. 受診した際に、自宅での「睡眠時無呼吸症候群」の簡易検査キットを渡されるので、自宅での睡眠時にキットを装着して、簡易診断を受けます。このキットでは、鼻の下に付けるチューブで、睡眠時の無呼吸の回数をカウントし、手の指の先に付ける酸素濃度チェッカーで体内の酸素濃度を図ります。無呼吸の回数が多くなればなるほど、当然ですが、体内の酸素濃度が下がります。ちなみに私が簡易検査を受けたときには、体内酸素濃度が70%程度になっていて、医師から「エレベストの頂上で寝たのと同じだね。」と言われました。
  3. 簡易検査で「睡眠時無呼吸症候群」と診断されたら、1泊2日の本検査を受けます。この検査では、病院に宿泊して本格的な検査を受けます。この検査で、C-PAPという酸素吸入装置の空気の送り込み圧力を決めます。具体的は、寝ている間に医師が酸素の圧力を調整して、どれくらいの圧力が適しているかを判断します。

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  4. この結果を受けて、個人の症状に対応したC-PAPが渡され、以後、自宅での就寝時にC-PAPを装着することになります。 

ちなみに、このC-PAPはレンタル制で月1回の受診が義務付けられています。費用は、受診代とC-PAPレンタル料を合わせて、約5,000円/月です。「すべての疲労のは脳が原因」の著者で大阪市立大学教授の梶本修身博士は、C-PAPについて以下のように述べています。

 「睡眠時無呼吸症候群」と診断された人が適切に使用すれば、100%の有効率を有する。

いかがでしたでしょうか?「睡眠時無呼吸症候群」の怖さやその治療方法についてご理解いただけましたでしょうか?実は現在、私は医師の了承を得て、C-PAPではなくマウスピースを使用しています。次回はC-PAPからマウスピースへ変更した経緯をお伝えしたいと思います。

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